難聴児への特別支援 1歳児クラスでも加配保育士がついた話

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我が子は地域の私立保育園に生後10ヶ月から通園しており、1歳3ヶ月で左耳、1歳11ヶ月に右耳と二度人工内耳手術をし、現在両耳装用です。

1歳児クラスに進級する際に加配の保育士をつけていただけました。

今回は加配保育士がついた経緯、加配保育士についてもらって今年4月で1年たった現在の感想などを話したいと思います。

 

加配保育士とは?

「加配保育士」は、障がい児や発達の遅れが気になる子供たちをサポートするために、通常の保育士とは別に、対象となる子どものための保育士です。その子どものサポートだけに注力します。公立の場合には「特別支援教育支援員」とも呼ばれます。

保育士資格と別に資格があるわけではなく、保育士資格があれば誰でも加配保育士になれます。

難聴児の加配保育士の必要性、役割、付くことによるメリット

①人工内耳の管理

園での活動のなかで、人工内耳のプロセッサーやコイルが外れることがあります。

外れても自分で上手につけることもまだ難しいので加配の先生に付けなおしてもらっています。

②園でのコミュニケーションの補助

難聴児の場合は大勢の生徒がいる教室では先生の指示がうまく聞き取れないことがあります。

1歳児の場合は複雑な指示はまだないかもしれませんが、加配保育士がそばにいて耳元で指示をしてあげることにより指示内容も分かりやすくなります。

③言葉の発達へのサポート

人は音や言葉を聞いて理解し、言語の発達に繋げていきます。

健聴児は、ふいに聞こえた言葉や音から沢山の言葉を身につけることができます。

しかし、難聴児はそのふいに聞こえるものなどを理解することが難しいため、一つ一つの事柄を説明してあげるなどして、理解させていく必要があります。

特に我が子は、1歳3ヶ月のときに左耳の手術をし、初めて音を認識したことから、保育園や家で聞こえる音が何なのか分からず、キョロキョロ辺りを見回したりしていました。

そのため保育園でも、我が子の様子を見て

『〇〇の音がしたね。あっちにいるね。』

など話しかけてもらうことを加配の先生にお願いし、音を理解させ、言葉の発達を促すサポートをしてもらっていました。

保育園で外での活動中、鳥の鳴き声が聞こえ、きょろきょろと辺りを見渡す我が子に対して先生が鳥の方を指さし

『あれは鳥だね』

と鳥のジェスチャーをしながら教えてくれると、嬉しそうに手をパタパタさせて目を輝かせていたそうです。

加配保育が付くまで

通っている園では、発達障がいについては加配がついた前例はありますが、難聴児は初めてとのことでした。

加配保育士をつけてもらうには、ほとんどの場合は、保護者から園に打診する必要があります。

そして園から市区町村に申請書等を提出後審査、承認というプロセスをへて初めて加配保育士がついてくれるそうです。

小さい頃は障がいが確定していない場合もあり申請が難しい場合もありますが、障害者手帳があると申請が通りやすいと園の先生が言っていました。

ただ乳幼児期の保育園は、乳幼児の人数に対してつく先生の人数が多く、手が足りていることから、乳幼児期に加配の先生がつくことが比較的少なく、先生の人数の少なくなる年少から加配の先生がつくことが多い印象とのことです。

加配の先生にお願いした事

園での人工内耳の管理

園での活動のなかで、人工内耳のプロセッサーやコイルが外れることもありますし、外れてもまだ1人では上手につけれないのでつけてもらっています。

お昼寝の時間はプロセッサーを外してもらい専用のケースに入れてもらっています。

手話の本の共有

家庭で使っている物と同じ手話の本を1冊保育園に置いてもらい、同じ表現の手話でコミュニケーションを取ってもらうようにしました。

伝わるつながる親子の手話じてん

加配の先生以外も手話を使っていて逆に手話を教えてもらうこともあります。

連絡帳にて日々の様子の共有

今日はこんな発語がみられた、この様な音に反応したなど園での様子を丁寧に書いてくれています。

加配がついてもらって感想

療育で行われている難聴理解のための講習会にも参加してもらい、難聴児に対する理解したうえで、我が子をそばで見ていてくれるので、我が子の園での様子を詳しく聞くことができました。

1歳児クラスで担当になっていただいた加配の先生はとても良くして頂いて、感謝しかないです。

療育の先生の評価も高く信頼して子どもを預けることができました。

我が子も加配の先生を見つけると直ぐに先生のそばに行き、加配の先生を心のよりどころにしているようです。

2歳児クラスでは別の先生が加配についてくれるそうです。

また1年間お世話になります。

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